もう止められない「オープンソースソフトウェア」の流れとその活用法OSS普及推進団体「オープンソースビジネス推進協議会」

リーマンショックからの回復基調にある昨今、オープンソースソフトウェアへのシフトが急速に始まっている。しかし、単にコスト削減にとどまらず「企業の競争力を強化する」効果については意外と知られていない。

2010年09月30日 00時00分 公開
[ITmedia]

 オープンソースソフトウェア(以下、OSS)と聞いて、思い浮かべることは何だろうか。「情報を常に自ら収集し、自己責任ですべてのメンテナンスを引き受けなければならない」「どこに相談すればいいか分からない」「技術者が確保できない」という先入観がぬぐえず、どうも身近に感じられないこともあるようだ。しかし、既にOSSを徹底的に活用してそのメリットを余すところなく享受している企業も多く存在している。その一方で、そうしたメリットをまったく知らない企業もいる。ここに勝ち組と負け組みの差がはっきり出ているようだ。

 2008年から企業におけるOSS活用の促進活動を行っている団体「オープンソースビジネス推進協議会:Opensource Business Creation Initiative」(以下、OBCI)では、これまでの活動を振り返り、そうした両者の差がますます広がっていると認識して、OSSの普及状況に手応えと危惧(きぐ)の両方を感じているという。

 OSS活用のメリットとして「ライセンスコストの削減」が挙げられることは多い。OBCIではさらに進んで、現在の企業を取り巻く課題を克服する手段としてのOSS活用を訴求している。本稿ではOSS導入が企業にもたらす、コスト削減だけにとどまらない勝ち組へシフトするためのメリットを紹介する。

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提供:オープンソースビジネス推進協議会
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