ドラゴンクエスト、FFの開発も支えた、スクウェア・エニックスのWAN高速化秘話大量データ転送を半日から1時間に

グローバル体制でゲームコンテンツ開発を進めるスクウェア・エニックスでは、海外拠点との開発データ共有に課題を抱えていた。これを一気に解決したのが、リバーベッドテクノロジーのWAN最適化ソリューションだった。

2013年08月20日 00時00分 公開
[ITmedia]

 スクウェア・エニックスは、言わずと知れた日本を代表するエンターテインメントコンテンツ企業。「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズに代表されるゲームコンテンツをはじめ、出版物やキャラクターグッズなど、幅広いエンターテインメントコンテンツを手掛けている。

 また同社のゲームコンテンツは日本国内のみならず、海外でも数多くのファンを獲得しており、世界的なコンテンツメーカーとして広く知られている。コンテンツの開発拠点も、日本だけでなく北米と欧州にもそれぞれ設けており、世界各国の市場に合わせたコンテンツのローカライズ作業を行っている。

 このローカライズ作業を進めるに当たっては、国内の開発拠点から海外拠点に対して、開発データを随時グローバルWAN経由で受け渡す必要がある。かつて、ゲームコンテンツのデータ容量が比較的小さかった時代には、このデータ転送にもさほど時間はかからなかった。しかし、徐々にコンテンツの内容がリッチになり、開発データの容量が増加していくに従ってデータ転送時間も長くなっていき、2008年ごろには1回の転送に半日を要するほどまでになっていた。

 この転送時間を短縮し、コンテンツの開発効率を向上させるために同社が導入したのが、リバーベッドテクノロジーのWAN最適化ソリューション「Riverbed Steelheadアプライアンス」(以下、Steelhead)だった。Steelheadは、WAN経由でのデータ転送を大幅に高速化するアプライアンス製品。世界中で約2万2000社の導入実績を誇る、WAN最適化ソリューションのデファクトスタンダード製品だ。スクウェア・エニックスは、このSteelheadを導入することによって拠点間でのWAN越しの開発データ転送にかかる時間の大幅短縮を図ったのだ。

 その導入効果は、同社の期待をはるかに上回るものだった。それまで半日かかっていたデータ転送が約1時間にまで短縮され、国内拠点と海外拠点との間のタイムラグが解消されたことで、開発作業全体の効率が大幅に向上したという。

ALT 図 Steelheadの導入効果《クリックで拡大》

 予想を超える導入効果を得た同社では、2010年には国内拠点間を結ぶWAN環境にもSteelheadを導入し、開発拠点間でのデータのリアルタイム共有をさらに推し進めた。また現在、中国拠点に対するSteelheadの導入や、ローカライズ作業を支援するためのSteelhead Mobileの導入など、Steelheadの適用範囲をさらに拡大する取り組みを進めているという。

 これら、Steelheadを使ったスクウェア・エニックスのWAN環境改善の取り組みについては、別途リバーベッドテクノロジーから詳しい紹介資料が無料で公開されているので、興味を持たれた方はぜひ一読されたい。

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世界的な人気ゲームコンテンツを数多く手掛けるスクウェア・エニックス。同社は海外に複数のローカライズ開発拠点を設けているが、拠点間での開発データのWAN転送に長らく課題を抱えていた。これを解決したのが、リバーベッドの「Riverbed Steelheadアプライアンス」だった。

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