ソフトウェアに縛られ「Windows Server 2003」を移行できない企業必読。迫るサポート終了に備え、まずはバックアップに取り掛かろう。移行先に仮想環境を検討している場合は仮想化特有のバックアップ課題にも備える必要がある。
Microsoftによる「Windows Server 2003」の延長サポート終了まで1年を切った今、この10年以上もたった数世代前のシステムを使用し続けている企業には、大きく2つの理由が考えられる。
1つは、ハードウェアの保守延長によって使い続けることができたケースだ。これは、ファイルサーバやドメインコントローラーのように手間の掛からないシステムで多い現象だ。もう1つは、使用しているソフトウェアが新しいOSをサポートしていないために、古いOSを使い続けているケースである。問題なく稼働しているソフトウェアを、コストを掛けてアップグレードするのはリスクだという考えだ。実は、こうした“ソフトウェアの縛り”こそがOSの移行を難しくしている。
もう1つ懸念するとすれば、移行先の環境の変化である。現在の主流は、サーバを仮想化して少数のハードウェアに複数のシステムを集約し、運用コストを軽減する手法である。ここで特に注意したいのは、仮想環境におけるバックアップの問題である。バックアップ方法は物理環境とは大きく異なるため、移行前によく検討しておくべき事項だ。本稿では、Windows Server 2003の移行問題に着目し、「新しいサーバOSへの移行作業を失敗しないための方法」「仮想環境でのバックアップ」を解説する。
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