TechTargetジャパン会員を対象に、「教育機関のIT導入に関する読者調査」を実施した。本レポートでは、その概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2015年12月から2016年2月にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「教育機関のIT導入に関する読者調査」を実施した。調査対象としたのは、学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する読者だ。調査結果からは、読者の勤務先や管轄下の教育機関がIT導入を進める上での課題や目的、導入中または検討中のIT製品などが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したレポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員で学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する方を対象に、教育機関のIT製品導入の実態や関連製品の導入状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2015年12月7日〜2016年2月18日
総回答数:100件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
IT製品の導入・活用状況を聞いたところ、「現在導入/刷新を進行中」が24.0%、「導入/刷新に向けて予算や導入時期を具体的に検討中」が16.0%だった。「すぐに導入/刷新はしないが、情報収集を継続」(30.0%)を合わせると、7割がIT製品の導入/刷新に前向きなことが分かった(図1)。前回(2014年度)調査の74.9%と比べると若干ポイントを下げたものの、教育機関のIT導入/刷新意欲はいまだ高い。
タブレットに注目する教育機関も依然として多い。授業や講義で今後導入したい端末/ネットワーク製品を聞くと、「iPadシリーズ(iPad miniを除く)」が37.0%、「2-in-1端末(ノートPCとしてもタブレットとしても使える端末)のWindowsタブレット」が32.0%と、タブレットが1位、2位を占めた(図2)。一方、「iPad miniシリーズ」は16.0%、「2-in-1端末以外のWindowsタブレットは15.0%となり、iOSタブレットであればiPad miniよりもiPad、Windowsタブレットであれば通常のタブレットではなく2-in-1端末への関心が高い。その他、タブレット活用時の必需品ともいえる「無線LANアクセスポイント」も28.0%が導入意欲を示した。
今後IT投資を進めたい分野については、「アクティブラーニング(能動的学習)」が63.0%と、2位の「反転授業/反転学習」(38.0%)に2倍近くの差をつけてトップとなった(図3)。学習者の能動的な学習を促すアクティブラーニングは、ITの活用が前提というわけではなく、決して新しい取り組みというわけでもない。それでも、アクティブラーニングをより効果的かつ効率的に進めるために、IT製品を生かそうとする教育機関は少なくない。アクティブラーニングは次期学習指導要領の目玉ともいわれており、こうした国の後押しも高い関心につながっていると考えられる。
その他、回答者の詳細な属性や利用中のIT製品、IT製品導入/活用の課題など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査レポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
提供:アイティメディア株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部