前回はIT統制を強化していくための4つの視点を紹介しました。IT統制の基盤強化へ向け、これらの4つの視点を連携させ、具体的なプロジェクトを立ち上げる必要があります。今回は、ITを適切に統制していくための基準となるIT規約の整備と、規約に従って運用していくためのマネージメントプロセス構築について解説します。
【専門分野:IT戦略、コンプライアンス、SOX法】
大手コンピュータメーカーにおいて、「グローバルビジネス」「サービスビジネス」に21年間従事。現在は、株式会社シマンテック、ソリューションマーケティングとして、顧客のリスク管理戦略、IT基盤戦略に貢献するソリューションの普及およびIT統制確立へ向けたソリューションの普及に従事。
セキュリティポリシー、サービスレベルアグリーメント、情報の格付け、運用マネージメントプロセスなど、ITインフラを統制するためのIT規約には、さまざまな項目が存在します。まずはこれらの規約を明確化することが、ITインフラを適切に統制するための近道であるといえます。また、IT統制の仕組みを確立するためには、IT規約に基づいたマネージメントフレームワークを確立する必要もあります。管理フレームがしっかりと構築されていれば、日々の運用業務がスムーズに連携でき、経営におけるリスクも把握しやすくなります。管理フレームの構築に向けて準備すべきポイントについても、本稿で説明していきます。
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制作:ITmedia +D 編集部