最新のサーバ冷却事情・ラック単位での熱対策を考えるサーバ冷却再入門【第2回】

ブレードサーバの普及によって、エアコンやフリーアクセスフロアによる冷却は限界にきています。もはや冷却は、部屋全体からラック単位で考えるべきものになっています。これに対応するのが、「ローカルで熱を制御する」というエーピーシー・ジャパンのコンセプトで、世界でも類を見ないものとなっています。今回は、前回提示した熱対策のポイントに対し、エーピーシー・ジャパンが提供する対策製品を紹介しましょう。

2006年10月23日 00時00分 公開
[TechTarget]

株式会社エーピーシー・ジャパン

事業戦略本部 新規事業開発部

佐志田 伸夫氏

【専門分野:データセンタファシリティ】

電源・ラック・空調などのデータセンタ用ファシリティ・製品の設計に20年以上従事。現在は、データセンタやサーバルームの安定稼働に必須の物理インフラ全般の新規事業開発を担当している。

技術士(総合技術監理部門 電気電子部門)。


 サーバの薄型化、高密度化が進みブレードサーバが普及し始めた現在では、「部屋を冷やせばいい」という冷却方法では発生する熱に対処することができません。風の流れを計算し、熱気が通るホットアイルと冷気が通るコールドアイルを確保し、エアコンからの風を的確にサーバに導き、冷却して熱くなった風をエアコンに戻す必要があります。また、フリーアクセスフロアを流れる風も積極的に活用して、ラックに導いてあげることが重要です。

 今回は、ラック単位で熱を計算し、その熱を冷やすためのソリューションの紹介です。風の流れを制御し、必要な個所に的確に冷気を供給する必要があるのです。エーピーシー・ジャパンでは、サーバの台数やラックあたりの発熱量に応じて、さまざまな冷却システムを用意しています。サーバ数台からブレードサーバを搭載したラックまで、それぞれの環境に応じた対策を考えてみましょう。


制作:ITmedia +D 編集部