シンクライアントが、内部統制時代の厳しい内部規定にも負けない「持ち運びできる」自由を手に入れた。その秘密はノート型端末の採用と、USBメモリサイズの小型認証デバイスにあった。今回は、これまでの常識を覆す最新のシンクライアント・ソリューションを通し、ワークスタイルの改革にまで影響を与えたその姿をリポートする。
会社からパソコンや業務データの持ち出しを全面的に禁止されたせいで、外出時のメール確認ができないばかりでなく、休日出勤まで増えてしまったという話を聞いたことがないだろうか。情報を守ることと業務の効率化は、相反するものになりがちである。
ところが今回リポートする最新のシンクライアント・ソリューションは、生産性を下げることなく、外へ持ち出せる自由をもたらしてくれる。わずか1kgという軽量なノート型端末は持ち出しに優れ、KeyMobileと呼ばれる小型の個人認証チップの採用は情報漏えい対策ばかりか、オフィス空間の有効活用や社員の働き方にまで影響を与えたという。
今回は、既成概念を打ち破る新発想のシンクライアント・ソリューションにスポットを当てる。