2007年になってさらに注目を集めているSaaSという言葉。このSaaSは、ASPと何が違うのか。そして従来からあったアプリケーションのアウトソーシングとは何が違うのか。整理しておく必要がありそうだ。
【専門分野:新規事業立上げ/アライアンス】
アーンスト&ヤングコンサルティング(現ザカティ・コンサルティング)、日本アイオナテクノロジーズ株式会社、株式会社サンブリッジソリューションズ等を経て、現職。新規ソフトウェア製品パートナー企業開拓やサービス事業の新規立ち上げ等に携わる。
日本初のSaaS Worldが本年3月28、29日に開催され、SaaS(Software-as-a-Service)という言葉も、ようやくIT業界では一般に耳にする用語として定着したのではないか。SaaSといえば、やはりセールスフォース・ドットコム(salesforce.com)が代表例として有名である。しかしその一方で、SaaSとは具体的に何なのか、ASP(Application Service Provider)と何がどう違うのかよく分からないという方も少なくない。そもそも、1990年代後半から2000年初頭にかけて、盛んにはやっていたASPという言葉自体は、現在でも多くのサービス事業者が引き続き使っている。SaaSとASPは一体どこか違うのか。またこのSaaSとASP、そして従来からあったアプリケーションのアウトソーシング(Managed Application)とは、何がどのように違うのか。本稿では、それら3者の違いを整理し、それらを踏まえて「Oracle On Demand」のサービスの特徴を明らかにする。
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