SaaSの質と信頼性――その判断基準とは?真にユーザーが満足できるアプリケーションとは?【後編】

SaaSは情報管理の変革期を迎えた日本企業にとって、もはや必要不可欠な存在となっている。しかし実際には、この新たなトレンドに対して数多くの疑問や迷いを持っている企業も少なくない。そこで後編では、SaaSにおいて懸念される事柄や、実際に導入すると企業にどのようなメリットがあるのか、事例を交えて紹介しよう。

2007年04月17日 00時00分 公開
[TechTarget]

株式会社セールスフォース・ドットコム

代表取締役社長

米国セールスフォース・ドットコム 上級副社長(兼任)

宇陀 栄次氏

【専門分野:新規事業立上げ/アライアンス】

慶應義塾大学法学部卒。日本アイ・ビー・エム株式会社で、大手製造・金融企業担当の営業部長、製品事業部長、理事情報サービス産業事業部長など歴任。前職は法人系IT会社の社長。


 SaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア)のサービスを本気で提供しようと考えたら、莫大な先行投資が必要になってくる。セールスフォース・ドットコムも例外ではなく、先行投資を行った上で細心の注意を払いながら、クオリティや安全性、信頼性などの向上に取り組んできた。しかし残念ながら、すべてのサービスがこうしたバックボーンを持っているとは限らない。特に近年では、SaaSの市場規模拡大に合わせて提供されるサービス数が増加し、その質や信頼性にもバラつきがあるため、お客様の間から「どれを選べばよいのか分からない」といった声が上がってきているのだ。そこでまずは、SaaSにおけるサービスの判断基準について解説しよう。

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