XMLセキュリティゲートウェイは、すべてのエンドポイントに直接展開するのは経済的でないと考えられる特別なセキュリティサービスを、SOAとWebサービスに固有の疎結合のアーキテクチャアプローチを利用して提供する。
サービス指向アーキテクチャ(SOA)やWebサービスの疎結合性がもたらすアーキテクチャ上の大きな利点の1つは、サービスのインタフェース(ネットワークを介したサービスの呼び出しに使われる)と実装(実際のビジネスロジック)が厳密に分離されることだ。このため、セキュリティアーキテクトはSOAとWebサービスのセキュリティを確保する上で、興味深い選択肢を採用できる。
例えば、SOAPのWebサービスインタフェース(下図のGetAccountBalanceなど)は、ビジネスロジック実装(JavaのWebサービスのような)をホストする実際のエンドポイント上でホスティングする代わりに、XMLセキュリティゲートウェイ上でプロキシとしてホスティングすることが可能だ。つまり、XMLセキュリティゲートウェイは、セキュリティポリシーを強制し、分散型セキュリティアーキテクチャを実現する特別なサービスということになる。
XMLセキュリティゲートウェイは、Webサービスとの通信を仲介し、サービスエンドポイントの代わりにセキュリティ機能を実行する。こうしてXMLセキュリティゲートウェイはエンドポイントの仮想化を行うが、サービスリクエスターは、サービスプロバイダーと直接やりとりしていると考える。実際には、サービスリクエスターはXMLセキュリティゲートウェイプロキシを介して通信を行っている。
コンピュータサイエンスでは、間接層を追加することであらゆる問題が解決できる。XMLセキュリティゲートウェイは、すべてのエンドポイントに直接展開するのは経済的でないと考えられる特別なセキュリティサービスを、SOAとWebサービスに固有の疎結合のアーキテクチャアプローチを利用して提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...