600ものモバイルコンテンツを配信し、サイト運営するバンダイネットワークスはコスト削減と可用性向上を目指し、配信インフラの大半を仮想化した。その先進的なシステムの全容を明らかにする。
仮想化技術が注目される中、モバイルコンテンツ配信大手のバンダイネットワークスは、配信インフラの大々的な仮想化に踏み切った。右肩上がりで成長してきた市場も競争が激しくなり、ITコストを見直す必要に迫られたからだ。
VMwareによる300台にも上るサーバ仮想化に加え、デルのiSCSIストレージ「Dell EqualLogic PS5000シリーズ」により、iSCSI-SAN環境でストレージ仮想化に取り組んでいるところが目新しい。EqualLogicを採用したことで、RAID設定の異なる2つのアレイを仮想的に1つのストレージプールとして束ね、管理の容易さ、負荷分散(I/O性能向上)などストレージ仮想化のメリットを得ている。
可用性の面でも、EqualLogic標準のレプリケーション機能を活用し、セカンダリでデータを保護。さらに、仮想化機能を生かし、システムを止めることなくプライマリへフェイルバックできる構成となっている。同社の事例は、iSCSI-SAN、ストレージ仮想化の大規模適用事例として注目できる。
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