IT予算が縮小傾向にある中で、自社のIT運用に「見えないムダ=hidden cost」が存在していたとしたら、管理者はすぐにでも取り除きたいと考えるに違いない。そのような見えないITコストを明らかにしていこう。
ITコストの削減圧力が高まる中、IT運用管理者はさまざまなリスクに対応しながら運用コストを削減し、同時に業務の効率性と生産性を向上させるというウルトラCを求められている。ただし現実のIT運用基盤は、システム管理業務とセキュリティ管理業務が入れ子状態になっていることが多く、担当者がお互いの領域に一歩踏み込んで慣れないツールを使い、何とか対応している状態にある。
加えて、幾つかのツールから得られた情報を、生身の人間が統合しなければならない。なぜなら、システム管理のためのツールとセキュリティ管理のためのツールは、そもそも統合できるよう考慮されて開発されたものではないからだ。そのため、いわば管理のためのツールの管理を行わなければならない担当者は少なくない。
このような運用管理基盤には多くの「見えないムダ」が潜んでいる場合が多い。そうしたムダの正体を見抜き、コスト削減につなげるための方法について解説していこう。
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