システム可用性の管理粒度は“サービス”単位へこれからのシステム管理の必要条件「アプリケーション性能管理」

サーバやネットワークの稼働状況を監視すれば、システムダウンの防止策は十分だと考えてはいないだろうか? 複雑化する現在のWebアプリケーションでは、従来とは異なる管理手法が必要となりつつある。

2009年08月19日 00時00分 公開
[ITmedia]

 オンラインビジネスによって、多くの企業はワンストップサービスを顧客に提供できるようになった。例えば、飛行機のチケット予約システムでは、航空券の空席状況を照会するだけでなく、行く先での交通機関や宿泊先ホテルの予約および決済までが可能だ。

 こうした利便性の高さは利用者からは歓迎されているが、その一方でバックグラウンドにあるWebシステムは複雑化の一途をたどり、ひとたび障害が発生してシステムがダウンすると深刻な問題に陥るリスクもはらんでいる。また、金銭的な損害のみならず、社会インフラにもなったシステムの障害が最近では大きく報道されるようになり、企業やブランドの信用力の低下を招く結果にもなる。

 Webシステムの管理者の多くは「われわれはシステムダウンを防ぐための管理・監視は十分に行っている」という自負があるだろう。しかし、それは単にサーバの稼働状況を見ているだけではないだろうか。または、ネットワークの死活という観点でのチェックにすぎないのではないだろうか。

 今こそ、従来型のシステム管理の考え方から脱皮する必要がある。ここで何より大切なのは、顧客にとって意味のある“サービス”という単位で、Webアプリケーションの可用性をチェックする体制を整えることだ。


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