企業が抱え込むファイルデータは増加の一途をたどり、ストレージの増設に次ぐ増設で運用管理は複雑になるばかり……。こうした事態を一挙に改善できる可能性を秘めているのが「ファイルストレージの仮想化」だ。
ここ数年の間で、企業が扱うファイルデータの量は驚くべき早さで増加している。多くの企業では、データ量がある程度増えるたびにストレージの増設、容量拡大を繰り返しており、ストレージ運用管理の負荷やコストの増大を招く結果となっている。特に、ストレージデバイスの増設やデータマイグレーションに伴うサービス停止を何とか回避できないものかと、毎回頭を悩ませているIT担当者は少なくないだろう。
こうした課題の解決を支援するソリューションとして、F5ネットワークスジャパンではファイルストレージ仮想化製品「ARX」を提供している。ARXは、仮想化技術「グローバルネームスペース」によって、複数のストレージデバイスを単一の論理ストレージ空間に統合し、ファイルへのユーザーアクセスをその物理構成と切り離して管理することができる。ストレージデバイスとユーザー間の1対1の物理マッピングを解消し、ストレージの運用管理の効率化を実現するのだ。
「仮想化」は近年大きな注目を集めているキーワードだが、サーバの仮想化の話題ばかりが先行して、ストレージの仮想化まで視野に入れている企業はまだまだ少ないのが現状だ。しかしそうした中でも、ARXを活用して効果的にストレージ仮想化を実現した先進企業の例もある。そうした事例も紹介しながら、以降でARXの詳しい機能について見ていくことにしよう。
提供:F5ネットワークスジャパン株式会社
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