初期コスト削減のために基幹系システムをWindowsサーバに置き換えたことで障害が多発し、その原因特定に多くの費用と手間を掛けるケースが増えているという。その解決のために求められることとは?
長期化する景気低迷でいまだ底打ちが見えない中、企業のコスト最適化を吟味する意識は、より厳しさを増している。IDCジャパンが2009年7月に発表した「2009年国内CIO調査:ITサービス/アウトソーシング利用実態」によると、2009年度にIT予算を「削減する」と回答した企業は全体の34.6%となり、「増加する」と答えた14.1%を大きく上回る結果となった(※)。また、予算の削減対象はシステムの保守・運用費にまで拡大しつつあり、4社に1社程度がインフラの全社最適化や統合などの抜本的なシステムの見直しに着手しているという。
(※)出典:IDC Japanプレスリリース「IT投資動向に関する国内CIO調査結果を発表」2009年7月
では、基幹系システムのインフラ移行についてはどうか。コストだけに着目すれば、「安価なWindowsサーバに置き換え、初期投資や保守費用を削減しようとする」ことが常道のように思える。しかし、それが本当に正しい選択なのだろうか。
IAサーバにオープン系パッケージを組み合わせた企業の中には、障害頻度の多さと原因特定作業の難しさから、実際にはコストが増大してしまうこともあるという。そのため、再びオフコン並みの信頼性を求め、IAサーバからのリプレース事例も出始めている。
基幹系システムに求められる要件は、第一に「安定稼働と信頼性」、次に「アプリケーション資産の継承によるコスト削減」、さらには「運用管理負担の軽減」、そして「セキュリティレベルの高さ」だ。そこで今、注目されているのが「IBM i搭載Power Systems」だ。本稿では、なぜIBM i搭載Power Systemsが選ばれているのかを7つの理由から検証する。
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