ITシステムのクラウド化で、業務利用するアプリケーションも大きく変容している。さらにYouTube、P2Pなどの“業務外アプリ”も出現し、今まで以上にネットワークの帯域管理に目を光らせなくてはならなくなった。
この1、2年の間にIT市場にはクラウド化の波が押し寄せ、SaaS(Software as a Service)型の新しいサービスも矢継ぎ早に出現している。このような環境の大きな変化に伴って、ユーザーがネットワーク越しに利用するアプリケーションの種類やトラフィック流量も大きく変容している。
例えば、Salesforce.comのようなクラウド対応の業務アプリケーションしかり、ユニファイドコミュニケーションを実現する音声通話(VoIP)/ビデオ会議などのリアルタイム系アプリケーションしかりである。
こうした状況の中で、ネットワークに流れるトラフィックを細かく分析・選別し、限られた帯域を効率よくコントロールしながら、いかに重要なアプリケーションのための帯域を確保していくのか。企業ネットワークの管理において今、切実な問題が浮かび上がっている。クラウド時代に求められる「帯域制御装置」の役割は今後ますます増大し、ネットワーク管理を支える強力なソリューションの1つになるだろう。
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