Webビジネスでは、アクセス不可による機会損失は大きな痛手だ。自前で負荷分散や冗長構成などの対策をすると初期費用が必要になる。そうした初期投資も不要で、安全な接続を保証するサービスを利用する方法もある。
Webページの表示速度は、アクセス数や売り上げに比例する。ページの表示が遅いことは使い勝手が悪いとされて、遅くなるほどに顧客離れは加速する。これは、ECサイトやオンラインゲーム事業者だけの課題ではない。自社Webサイト内の商品紹介、新商品特設キャンペーンやプレゼント付きアンケートなどにも広くいえることだ。ページの表示に時間がかかる、場合によってはセッションのタイムアウトが起こるという状況では、企業ブランドの評価や顧客満足度を下げる可能性がある。
Webサイトへのアクセス負荷は、コンテンツ配信サーバや回線の増強、負荷分散装置の設置によって、ある程度は解消できる。しかし、アクセス数の増減を確実に予測し、適切に対応することは難しく、必要十分な設備投資を見極めないと増強し過ぎて遊休資産を増やしてしまうことも多い。
また、企業のWebサイト運営のもう1つの課題は「海外展開」だ。接続の安定性を高めるため、海外にコンテンツ配信サーバを設置することがある。しかし、サーバ設置の契約や運用手続き、管理委託などに時間がかかり、その上、費用も高い。これらの課題を全て自前で解決するのは大変だ。そんな中、短期間で安定かつ安全に高速表示のWebサイトを立ち上げられるクラウドを利用したサービスが今、注目を集めている。
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