100万分の1秒処理、ビッグデータのリアルタイム活用を実現する「CEP」とは?CEPプラットフォーム「Sybase Aleri Streaming Platform」

金融業界で導入が進んでいるCEP(Complex Event Processing)だが、一般企業での実運用が広がり始めた。CEPとはどのような技術なのか。そしてビッグデータ時代における企業での活用方法とは。

2011年09月21日 00時00分 公開
[ITmedia]

 POSデータやRFID、Webサイトのアクセスログなど、「ファストデータ」「ストリーミングデータ」と呼ばれる日々取得し続ける膨大なデータ。そのようなデータ(イベントストリーム)をリアルタイムにビジネスへと生かす「CEP(Complex Event Processing):複合イベント処理」という技術をご存じだろうか。

 CEPは、情報ソースからのイベントストリームをリアルタイムにデータ処理する技術だ。用途によっては1秒当たり10万件、100万イベントといったオーダーのスループットを実現し、入力から出力までのレイテンシ(遅延)を100万分の1秒レベルに抑え込む。従来、CEPを必要とするのは、シビアなリアルタイム性が求められる証券の自動売買システムなど一部の分野と見られてきた。それが今、広がりを見せ始めている。

 リアルタイムデータ活用のパラダイムシフトともいわれるCEPとはどのような技術なのか。本稿ではCEP技術を詳しく解説するとともに、事例を交えながら一般企業での活用法を考える。

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