企業規模を問わず、非構造化データの急増は重要な問題になっている。特にIT予算や人的リソースに制約がある中堅・中小企業ではより深刻な状況だ。そうした中、その解決策として注目を集めるソリューションがある。
「増え続けるデータをどのように管理すべきか」。この問題は企業規模を問わず、無視できない状況になっている。特に今後は、業務文書ファイルや画像、動画などの非構造化データへの対応が喫緊の課題となる。ある調査によると「2010年から2015年にかけて国内のディスクストレージ容量全体の伸び率が年平均45.1%と予測される中、構造化データの伸び率が同21.7%であるのに対し、非構造化データは同53.5%の伸び率で拡大することが見込まれる」という。
しかし、全企業共通の課題であるはずの非構造化データの管理方法は、企業規模によって大きく異なる。大規模な企業であれば、処理性能に優れたストレージを導入したり社内にストレージ専任担当者を置くことも可能だろう。一方、中堅・中小企業においてはIT予算に余裕がないケースがあり、社内にストレージに詳しい管理者がいるとは限らない。増え続けるデータに対して、サーバの内蔵HDDを増設したり、部門ごとにファイルサーバを増設したりする方法を取る企業が多い。その結果、頻繁に発生するストレージの拡張作業や煩雑なデータ管理作業を招き、システム管理者の運用負荷は増すばかりだ。
こうした中堅・中小企業特有の悩みを解決する策として、新たに登場したストレージ製品に注目が集まっている。中堅・中小企業のシステム管理者が抱える課題をどう解決するのか。以降でその詳細を見ていこう。
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