スマートデバイスを業務利用するには、PCとは異なる管理体制が必要だ。セキュリティ対策とデバイス管理を、別々のツールでなく一元的に管理する方法がある。
近年、企業ITの世界で起きている大きな変化の1つに、「クライアント端末の多様化」がある。これまで、企業システムのクライアント端末はPCが主流で、それ以外の選択肢といえば一部の企業がシンクライアント端末を導入したり、あるいは携帯電話を業務アプリケーションのクライアントとして利用するぐらいだった。しかし、こうした状況がここ1、2年の間で大きく変わりつつある。
その背景には、言うまでもなくスマートフォンやタブレット端末といった「スマートデバイス」の急速な普及がある。特にスマートフォンの普及の勢いはすさまじく、個人消費者向け市場はもちろんのこと、法人市場においてもスマートフォンの利用は今後も増え続けると予想されている。
実際、PCよりはるかに可搬性が高く、かつ携帯電話より高機能なスマートフォンは、ビジネス用途における可能性を多く秘めている。これは裏を返せば、携帯電話より高機能な分だけ慎重な管理が必要だということを意味する。事実、Android端末を狙った不正プログラムが昨今急増しており、その対策の強化が叫ばれている。
では、PCと全く同じ端末管理の手法が通用するかといえば、そうもいかない。PCとスマートフォンではOSをはじめ、使われているテクノロジーが全く異なるし、紛失や盗難などに遭う危険性もはるかに高い。やはり、スマートフォンをビジネスシーンで利用するには、それ相応の管理体制を整えることが必須だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:トレンドマイクロ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部