激増するAndroid標的の不正プログラムに対処するにはモバイルセキュリティ対策最前線

スマートフォンを業務利用する上で、企業はどのようなセキュリティ対策を施せばいいのか。Android端末を標的にした不正プログラムの激増状況を踏まえて、安心してスマートフォンを業務利用する方法を考える。

2012年05月23日 00時00分 公開
[ITmedia]

 Android端末を標的にした不正プログラムが激増している。トレンドマイクロによると、同社が提供するパターンファイルに登録されているAndroidを標的にした不正プログラムの数は、2010年末にはわずか5だったのに対して、2011年を通じて急増し、2012年3月現在で2600種類を超えているという。

 つい最近も人気ゲームコンテンツの紹介アプリを装った不正プログラムが大量に見つかり、最悪のケースでは延べ数百万件もの個人情報が流出した可能性があると報道されたばかりだ。現時点では、主に個人ユーザーに向けてセキュリティ対策が喚起されており、現に各セキュリティベンダーからはAndroid端末用のセキュリティ対策ソフトウェア製品が続々と登場している。

 しかしこうした事態は、ビジネス用途でスマートフォンを利用する企業にとっては、より一層深刻である。ここ1年ほどの間で、社員にスマートフォンを支給して生産性向上を図る企業が増えてきているが、もし業務用のAndroid端末がマルウェアに感染してしまったら、社員の個人情報のみならず、重要な業務情報まで流出してしまう恐れがある。万が一そのような事態になれば、会社がかぶる被害の大きさは計り知れない。

 携帯電話よりはるかに高機能で使い勝手に優れるスマートフォンは、確かにビジネスにおいて強力な武器となり得る。しかし、セキュリティリスクがあまりにも高まるようでは、その導入メリットも相殺されてしまうかもしれない。では一体、どのようなセキュリティ対策を施しておけば、安心してスマートフォンを業務に利用できるのだろうか。


提供:トレンドマイクロ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部