資生堂がPC3500台をデスクトップ仮想化へ、運用一元化とガバナンス強化を実現DaaS(デスクトップ仮想化サービス)@absonneを採用し、ユーザーサポートまで一括委託

化粧品やヘルスケア事業大手の資生堂は、更新時期を迎えた販売会社のPC3500台をデスクトップ仮想化サービス(DaaS)へ移行。端末運用一元化とガバナンス強化を実現するとともに、運用のトータルコストを削減した。

2012年07月30日 00時00分 公開
[ITmedia]

販社PC端末のDaaS移行を検討、どこからでも情報にアクセス可能に

 「一瞬も 一生も 美しく」というコーポレートメッセージの具現化に向け、化粧品やヘルスケア事業などを展開する資生堂。グローバル企業への転換を戦略的に進めるとともに、国内では「Beauty & Co. (ビューティー・アンド・コー)」や「watashi+(ワタシプラス)」といった新サービスで顧客との一層の関係強化を図っている。

 同社がグループ販売会社のPC端末3500台のDaaS(Desktop as a Service:デスクトップ仮想化サービス)への移行を検討したのは2009年である。DaaSでは、PC端末のデスクトップやデータをデータセンターのデスクトップ仮想化環境に集約するため、端末運用一元化とガバナンス強化が実現する。また、どこからでも必要な情報にセキュリティを保ってアクセス可能になるため、長期的にワークスタイルを変革する基盤にしたいと考えた。

 資生堂は要件をまとめて、複数のITベンダーに提案を募る。その中から3社のDaaSについて3カ月にわたり、資生堂の業務アプリケーションや端末周辺機器に対する事前検証を実施。その結果を基に採用したのが、新日鉄ソリューションズ(NSSOL)の「DaaS(デスクトップ仮想化サービス)@absonne」である。

 次のページでは、資生堂が資生堂がDaaS(デスクトップ仮想化サービス)@absonneを選んだ理由、DaaSによって得られた成果について具体的に紹介する。

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