ERP市場はこれまで会計・人事管理システムが引っ張ってきた。しかし、今は販売管理システムも伸びている。キーワードは“セミオーダー”。矢野経済研究所の研究員にERP市場の最新動向を聞いた。
矢野経済研究所の「ERP市場動向に関する調査結果 2012」によると、2011年のERPパッケージライセンス市場は1058億円で、前年比7.3%増だった。2012年も1125億円、前年比6.4%増が見込まれ、堅調な伸びが予測される。
成熟市場といわれるERP製品にこうした伸びが見られる理由について、矢野経済研究所 研究員の小林明子氏は「2009年のリーマンショックから抑えられていた投資が、円高や経済環境の変化、戦略的な投資の必要性などを背景に動き始めた」と分析する。
実際、小林氏が2011年末にベンダー各社へ取材したところ、2011年前半は震災などもあって動きは鈍かったが、2011年度後半から引き合いが増加傾向となっており、2012年度のERPへの投資については好感触を得ているという企業が多かった。一方で、ERP製品自体も企業のニーズに合わせて新たな進化を遂げようとしている。以降では、今後の市場動向と求められるERP製品について詳しく小林氏に聞いた。
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