クラウドやスマートデバイスが中堅・中小企業にもたらすメリットは多いが、解決すべき課題もある。中堅・中小企業のIT動向に詳しいノークリサーチ岩上氏に、クラウドやスマートデバイスを使い倒すための勘所を聞いた。
スマートフォンなどのスマートデバイスとクラウドを活用し、新たなワークスタイルを構築する動きが顕在化し始めた。持ち運びが容易なスマートデバイスからクラウドのデータやアプリケーションにアクセスする仕組みを整えれば、社外であっても社内と同様に業務を進めることができる。生産性の向上や情報共有の促進など、さまざまなメリットが見込めることが、企業におけるスマートデバイスやクラウド導入を推し進める原動力となっている。
既に一部の大企業は、社外における業務を支援するために、従業員にスマートデバイスを配布するとともに、クラウドの導入も本格化。社内メールや決済ワークフロー、情報共有などを切り口にしたシステムのクラウド移行は着実に進みつつある。今後、スマートデバイスのさらなる普及を追い風に、中堅・中小企業でも同様の動きが進むことは想像に難くない。
もっとも、「スマートデバイスやクラウドが秘める大きな可能性を享受するためには、適用する業務シーンを見極めた上で、セキュリティやネットワークにも配慮する必要がある」と指摘するのが、ノークリサーチでシニアアナリストを務める岩上由高氏である。スマートデバイスやクラウドのリスクとは何か。その対策として企業は何をする必要があるのか。岩上氏へのインタビューを通じ、スマートデバイスとクラウドによってもらされるメリットとともに、利用を進める上で配慮すべきポイントを探っていこう。
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