Oracle Databaseアップグレードの勘所データベースのアップグレードで“失敗”しないために

Oracle Databaseのバージョンアップには困難が伴うと思い込んでいるユーザーが少なくない。だが、あらかじめ幾つかの勘所を押さえてさえおけば、極めてスムーズにアップグレードすることができる。

2013年01月29日 13時00分 公開
[ITmedia]

 ユーザーニーズに応えながら着実にバージョンアップを重ねてきたOracle Database。最新版の「Oracle Database 11g R2」では、安価なストレージを複数束ねることで高性能ストレージと同等のパフォーマンスが得られる「Oracle Automatic Storage Management」(ASM)や、ワンタッチでデータベースの内容を任意の時点にロールバックできる「Flashback Database」など、企業のデータベース運用を効率化する複数の新機能が追加されている。

 だが、そうした新機能がいかに有用なものでも、古いバージョンのOracle Databaseを運用しているユーザー企業の中には、最新バージョンへのアップグレードをためらう向きも多い。一般に、データベース製品のアップグレードには、さまざまな困難やリスクが伴うと考えられているためだ。例えばプロジェクト体制の不備。SIerとの間で作業分担や責任範囲をきちんと定めておかなかったばかりに、テストの役割分担をめぐってアップグレードプロジェクトが暗礁に乗り上げてしまうことがある。テストを十分に行えなかったために、カットオーバー後に予期せぬトラブルに見舞われる例も多い。

 ではデータベースのアップグレードを成功に導くためには、どうすればよいのだろうか? その最大のポイントは、やはり機能検証や性能検証のためのテストを決しておろそかにしないことにある。ただし、実際のプロジェクトでは以上のようにスケジュールやプロジェクト体制などの事情により、十分にテストを行うのが難しいケースも多い。従って、さまざまな事情や制約がある中でも確実にテストを実行できる、“テストツールの使い方”が大きな鍵となるのだ。

 オラクルではOracle Databaseのアップグレードを支援する複数のツールを用意している。例えば、テスト工程を支援する「Oracle Real Application Testing」、アップグレード時に発生するパフォーマンス問題の調査・切り分けに役立つ「Diagnostics Pack for Oracle Database」や「Tuning Pack for Oracle Database」などだ。ではこれらをプロジェクトの状況や作業内容に応じてどのように使えば、潜在的なトラブルの多くを未然に防ぐことができるのか?

 無論、Oracle Databaseのアップグレードには、テストツールの使い方の他にも「新旧バージョンのオプティマイザ仕様の相違点」や「パッチの適用ポリシー」など、幾つかの着目すべき留意点がある。オラクルは、こうしたアップグレード作業を成功に導く“勘所”を簡潔にまとめたホワイトペーパーを提供している。アップグレードを考えている方は、事前に目を通しておいてはいかがだろうか。

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バージョンアップごとに先進機能が追加されているOracle Database。既存ユーザーがそれらを使うためにはアップグレード作業が不可欠となる。だが無用の失敗を避けるためにも、作業で生じがちな問題とトラブル避けるための勘所を、事前に学んでおいてはいかかだろうか。

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