仮想デスクトップ導入前に検証すべき4つのポイントVMware View/Citrix XenDesktopを簡単、低コストに試す

VDIに不慣れな企業にとって、事前検証は導入に当たって非常に重要だ。では、どこをポイントに確認すべきか。その手法と検証に活用を見込めるソリューションを解説する。

2013年01月31日 00時00分 公開
[ITmedia]

 デスクトップ仮想化(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)の導入時に直面する課題の1つに、管理者とユーザー双方におけるクライアント環境へのニーズの違いがある。管理者側にとってはセキュリティや管理性などが、ユーザー側にとっては業務に合致した使い勝手が最優先すべき項目となる。この溝をいかに埋めるか。これを考慮せずやみくもに導入すれば、ユーザーから不評を買うとともに、最悪の場合は業務生産性を低下させかねない。

 加えて、VDIは仮想化基盤やセキュリティ、サーバ、ネットワーク、ストレージなどの多様な技術、製品の連携によって実現する。それだけ仕組みが複雑であるため、1つの技術的なトラブルがシステム全体の運用に影響を及ぼすことも理解しておくべきだ。

 これらの課題克服に向け実施が欠かせないのが、ユーザーの視点も含めたシステムの事前検証だ。IT部門と現場が意見をすり合わせることで、“機能要件”と“非機能要件”を踏まえた、企業ごとの最適なクライアント環境の見極めが促される。また、多角的な検証を通じてVDI環境のリスクを洗い出し、事前に対策を講じることも可能だ。さらに、運用フェーズに必要な知識やノウハウの修得も見込むことができる。

 本稿ではVDI環境の検証時におけるポイントを解説するとともに、これからVDIの導入を検討する企業に活用を見込めるソリューションも紹介する。

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