システム開発の権威に聞く、大規模開発にもアジャイルが効く理由と実践の秘訣“開発要件の迅速、柔軟な変更”にいかに対応するか?

ビジネスのスピードアップを狙い、業務部門が情報システム部門を介さずにSaaSなどを利用してしまうケースも増えている。こうした中、業務部門のニーズに応えるためには、システム開発はどう変わるべきなのか。

2013年04月23日 00時00分 公開
[ITmedia]

 市場環境変化のスピードが増している近年、「変化への対応力」こそがビジネスの勝敗を分かつ時代になっている。これに伴い、ビジネスを下支えするシステム開発、運用にも変化に素早く対応できる俊敏性と柔軟性が強く求められるようになった。

 特にシステム開発は、旧来の重厚長大なウォーターフォール型の開発手法では、必ずしもビジネスサイドの要望に俊敏に応え切れなくなっている。その一方で、業務部門がIT部門を通すことなく、自らクラウドサービスを導入してしまうケースも増えた。今、開発現場には、社内のITガバナンスの乱れを抑えながら、エンドユーザーの要望に迅速、確実に応えていく新しい体制が求められているのだ。

 こうした課題解決の手段として、重要なキーワードとなるのが「アジャイル開発」だ。では、開発現場を取り巻いている数々の課題に対し、アジャイル開発手法は具体的にはどのようなポイントで貢献できるのか? また大規模開発への適用の要件とは何か?――国内のソフトウェア工学の第一人者である豆蔵 取締役 CTO 羽生田栄一氏と、IBM Rationalの2人のエンジニアの話から、クラウド時代におけるアジャイル開発の意義と実践の秘訣を探る。


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