成功事例に学ぶ、“SAP on クラウド”がもたらすインパクトとは?SAP基幹業務もクラウドの時代

新技術をビジネスに迅速に生かしたい。グローバル規模のITガバナンスを実現したい――。こうしたニーズを多くの企業が基幹業務に採用するSAP環境でどのように満たすべきか? クラウドを使った成功事例から探る。

2013年09月24日 00時00分 公開
[ITmedia]

 多くの企業の基幹業務を支えるSAPの業務アプリケーション。新しいビジネスの創出に伴い、最新技術を基幹業務システムに取り入れたり、国内から海外へと展開し、その結果としてグローバル統合が必要となるケースが増えている。基幹業務システムを支えるSAP製品の運用環境は、こうした変革との親和性を持ち合わせているだろうか? 実際には、ビジネス環境の変化に対応する中で、次のような課題が報告されている。

  • 従来のSAP環境の管理手法による複雑さと高額なTCO(総所有コスト)
  • SAP製品固有のタスク(リフレッシュやシステムコピー)、サービスデリバリー時間の長さ
  • 柔軟性に乏しいインフラ基盤、SAPのスキルを持つ要員不足やシステム制約による新規プロジェクトの遅延
  • 本番システムと非本番システムの使用率の違いを考慮しない非効率な構成

 こうした課題を解決する有力な手段となるのが、SAP環境をクラウドで構築することだ。それはなぜか? ビジネスでスピードが重視される時代に求められるインフラ環境の迅速性や柔軟性、コストの最適化を実現できるからである。そして、クラウドは新技術との親和性も高いことも理由の1つだ。

 ただし、基幹業務を単にパブリッククラウド上で稼働させるだけでは、セキュリティやパフォーマンスなどの懸念を解消できず、本番利用には耐えられない。SAP環境をクラウドで運用する先進企業は、これらの懸念をどのように乗り越えているのだろうか? 活用事例を基に、こうした疑問を解き明かしていこう。


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