“サーバ仮想化”で医療システムはどう変わるのか?医療クラウド構築も視野に

積極的にIT化に取り組んでいる医療機関の多くが、サーバの運用管理負荷の軽減のためにサーバ仮想化技術の導入を進めている。一見すると良いことづくしに見える仮想化技術の採用にも思わぬ落とし穴が存在する。

2013年10月15日 00時00分 公開
[ITmedia]

 医療の質の向上などを目的に、医療分野でも欠かせない存在となったIT。多くの医療機関でIT化が精力的に進められており、電子カルテやオーダリング、医事会計など基幹システムを中核とする病院情報システム(HIS)を構成している。

 しかし、ここにきてHISの課題も浮き彫りとなりつつある。看護部門や検査部門、放射線部門といった各部門システムと連携するHISは、大規模化するほど院内に多数のサーバが乱立する事態を免れない。その結果、運用管理にまつわる業務負荷とコストの増大に悩まされることも、決して少なくないのである。

 その解決策として近年になり普及が進んでいる技術が「サーバ仮想化」だ。単一の物理サーバを複数システムのサーバプラットフォームとして利用できる同技術によって、増え続けるサーバを統合でき、システム管理者の運用管理の負荷や運用コストの削減が実現される。一見すると良いことづくしに見えるサーバ仮想化には意外な“落とし穴”が存在する。本稿では、サーバ仮想化に潜む課題とその解決策に迫ってみたい。


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