基幹システム運用の価格破壊はどのようにして達成されたか経営に役立つIT基盤を構築

IT部門は今、コスト部門から戦略部門へと変革を迫られている。だが、それは言うほどたやすいことではない。まず、システムの運用管理負荷をいかに軽減すべきか。この課題に対する1つの解を紹介する。

2013年12月11日 00時00分 公開
[ITmedia]

 テクノロジーの進歩に伴い、サーバ、ストレージ、ネットワーク機器などのハードウェアからソフトウェアまで、ITシステムを構成する各コンポーネントの価格は年々低下してきている。それにもかかわらず、システム構築に掛かるコストは増大し続けているのが実情であり、経営者にとってITシステムは、依然として「金が掛かるもの」との認識が強い。

 この背景には、SIベンダーがITシステムを構築するアプローチ自体が、従来のやり方からほとんど変わっていないことが挙げられる。特に基幹システムの再構築では、システムの設計から始まり、サーバやストレージなど各コンポーネントの比較検討、組み合わせによる動作検証、そしてキャパシティープランニングなど、インテグレーションに掛かるコストは大きい。

 これに加えて、最近では、仮想化やクラウド、ビッグデータ、モバイルなど新たなテクノロジーへの対応が求められる他、セキュリティ対策やバックアップ、可用性の確保など、データ保護に関する要求も高まってきている。本稿では、現状の基幹システムが抱える課題を明らかにするとともに、それらを解決するための具体的な方法論、さらにソリューションまで紹介したい。

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