ASEAN進出 先行企業はここに悩んだ!成功の鍵は「実績あるグローバルERP」

日本企業のASEAN進出が続く。読者調査でもその勢いは鮮明だ。一方で失敗する企業も少なくない。多くの企業で共通する失敗の理由と、システムを活用した成功のためのポイントを解説する。

2014年02月12日 00時30分 公開
[ITmedia]

 TechTargetジャパンでは2013年8月2日から同月25日にかけて、会員読者を対象にした「企業の海外展開とIT基盤に関する読者調査」を実施した。その結果多くの企業が、海外拠点のIT基盤を構築するに当たり、さまざまな難問に直面している現状が浮き彫りとなった。多かった回答はITシステムの「セキュリティレベルやセキュリティポリシーが拠点ごとにバラバラ」「自社の業務プロセスへの適合率が低い」など。中でも目立ったのは、近年増えているASEAN諸国への進出において、IT基盤の課題に突き当たるケースだ。

 例えば、一刻も早く現地のオペレーションを立ち上げたいのに、システムの構築に手間取ってしまいビジネスのスピード感を損なっているという話をよく聞く。また、たとえ現地法人を無事立ち上げられても、その事業の実態が本社から見えにくく、ガバナンスが効いていないのではないかという不安を抱える企業も多い。ASEAN進出ブームのため、経験を積んだ従業員へのニーズが高く、優秀な従業員ほど他社に転職してしまう人材リスクも、アジア新興国に特有の事情だと言えよう。

 さらには、現地固有の法制度や商習慣に対応する必要がある他、現地従業員の声が強いあまり、本社のシステム構築方針が拒否されるといったケースも珍しくない。その結果、ASEAN展開のスケジュール遅延や、現地製のマイナーなITパッケージ製品が導入され、法改正ごとの構築のし直しでコストが掛かるなどの問題が発生、本国からのガバナンスがますます効かなくなってしまうケースもある。

 このような数々のASEAN展開失敗の原因を先行企業はどう解決してきたのか? 成功した企業の取り組みと、効果的なソリューションを紹介しよう。


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