国内11万人のコミュニケーション基盤を統合、富士通の他社を凌駕する最新事例ワークスタイル変革に大きな効果

電話やメール、ビデオ会議、メッセージングなどのコミュニケーション基盤を統合――富士通の事例は、11万人という対象社員数だけでもその規模の大きさが分かる。ワークスタイル変革を目指した統合の詳細とは。

2014年04月18日 00時00分 公開
[ITmedia]

 富士通は、インフラから端末まで幅広い商品とサービスを提供する総合ICT企業だ。多数のグループ会社を抱え、欧州/北米/中国/APACなどの拠点で幅広く事業を展開するグローバル企業でもあり、ICTサービスでは世界第4位のシェアを誇る。

 同社では2012年1月より、国内外のグループ会社のコミュニケーション基盤を一新し、ワークスタイル変革に向けた取り組みを実施してきた。2014年3月には、国内約200社、11万人の基盤統一を完了させたことを発表。2014年度中には、海外拠点を含めた約500社、17万人の統一を目指している。

 同社の取り組みでは、ごく一般的な電話やビデオ会議、メールを含むメッセージング、社内SNSなど、あらゆるシステムを1つの基盤に統合することで、社員のワークスタイルに大きな変化をもたらした上、コミュニケーション基盤の構築・運用に掛かっていたコストを大幅に削減することにも成功した。

 本稿では、富士通の新しいコミュニケーション基盤構築の全貌をお伝えしよう。

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