スマートデバイスの業務活用に期待が高まっているが課題も多い。「Windows XP」がサポート終了となった今、スマートデバイスとの相性が良い最新OS「Windows 8.1」の機能をフル活用すべく、ITインフラをどのように変革すべきか。
スマートフォンやタブレットなどの急速な普及に伴い、スマートデバイスを本格的に業務に活用しようという機運が高まりつつある。TechTargetジャパンが2014年2月5日〜2月18日に実施した「スマートデバイスの業務利用に関する読者調査」を見ても、スマートデバイスの導入に対する期待として、「社内の業務処理の改善・迅速化」が51.1%と最も多くの回答を集めた。
また、今後業務で利用したいスマートデバイスの用途についても、「営業支援、顧客管理システム(SFA、CRMなど)」や「勤怠管理、人事システム」「基幹系業務システム」「ファイルサーバ、文書管理システム」など、基幹システムや業務システムとの連係を求める回答が目立っていた。
一方で、現在スマートデバイスがどんな用途で使われているのかを聞いたところ、「メール」や「スケジュール管理」「Web検索」「プレゼン資料やカタログ、デモなどのビュワー」が上位を占め、業務システムとの連携利用は少数派であった。実はこの結果は、2012年8月20日〜9月2日に実施した読者調査の結果と比べてもほぼ変化がなく、業務システム連携に対する期待は継続的にあるものの、情報システム部門がその要望に応えられていない実情が浮き彫りとなった。
この背景にあるのが、iOSやAndroidといったスマートデバイス独自のプラットフォームと既存の業務システムとの連係の難しさだ。現在、多くの企業は、Windowsをベースにした業務システムを運用しているが、ここにiPadやAndroidデバイスをつなぎ込むためには、システム改修に多大な工数とコストが必要となる。また、セキュリティに関してもさまざまな課題を抱えることとなる。読者調査の結果でも、スマートデバイスの業務利用に対する懸念点として、「端末の紛失・盗難」や「重要情報の漏えい」「マルウェアなどのインストール」「リモートアクセス時のセキュリティ」といったセキュリティに関する項目が上位を占めた。
こうした中、2014年4月9日に「Windows XP」のサポートが終了。ITインフラが大きく変わろうとする中で、スマートデバイスの業務利用を実現するには、どのようなソリューションを選べばよいのだろうか。以降でその詳細を見ていこう。
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