ファイルサーバのクラウド移行が注目されている。だが、クラウドストレージを直接使用することは、性能やセキュリティに不安が残る。クラウドとオンプレミスの両方のメリットを生かしたファイルサーバの実現とは?
中小企業から大企業まで、あらゆる規模・業種で多様なデータ/ファイルを扱うようになり、特にユーザーが直接データ共有や保管に用いる「ファイルサーバ」には、多くの課題が出ている。
TechTargetジャパンが2014年3月に行った読者調査によれば、既存のファイルサーバへの課題点として、ハード面では「容量不足」(55.8%)、「ハードウェアトラブル」(37.2%)、「災害時のデータ消失」(35.4%)、運用面では「データの肥大化」(73.5%)、「古いデータの管理」(63.3%)、「ファイルの整理」(43.4%)といった項目が上位に挙がっている。
これらを反映するかのように、クラウドストレージサービスへの期待が上昇しており、20%以上のユーザーが「移行したい」と回答した。一方で、クラウドストレージの利用には、セキュリティやパフォーマンス、事業者がクラウドサービスを終了した場合の事業継続、移行後の運用などにおける不安があり、簡単に移行に踏み切れないという回答も見られた。
そこで本稿では、既存のファイルサーバが抱える課題を解決しつつ、クラウドストレージの持つメリットを安全に享受する方法として、“クラウド統合型”ファイルサーバへの移行を提案する。肥大化するデータを適材適所で保管できる次世代のファイル管理手法である。
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