莫大な業務データの効率的な管理や厳格化する監査への対応策としてアーカイブシステムが再注目されている。だが、導入には少なからぬコストや手間が無視できない。そこで有力視されているのがクラウドの活用だ。
企業システムにおける「データ管理」が転換期を迎えている。かつて、企業が抱えるデータといえば業務システムのデータベースが中心だったが、今やデータ容量の大部分は、現場の従業員が使うメールの添付ファイルや業務ドキュメントなどが占めている。つまり、日々業務を遂行していく限り、今後も右肩上がりにデータは増え続けるということだ。
またJ-SOX法(財務報告に係る内部統制報告制度)の施行以降は、社内のコンプライアンス順守や監査対応のためにも、過去の莫大な業務データを整理・保管しておき、いざというときにすぐに参照できる体制を整える必要が出てきた。さらには、標的型攻撃が猛威を振るう中、重要データを守るためのセキュリティ要件も年々厳しくなる一方だ。このように、今企業のデータ管理は、これまでにない課題を突き付けられている。
そこで、注目されているのが、データのアーカイブソリューションだ。大量の過去データを効率よくアーカイブしておき、欲しいタイミングで欲しいデータを誰もが即座に参照できる仕組みを整備しておくことで、上記のような課題に対処しようというわけだ。
一方で、アーカイブシステムの導入には、少なからぬコストや手間が掛かることも確かだ。これがネックとなり、導入に足踏みをする企業も少なくない。しかし、最近では、クラウド技術を採用することで、コストを極めて安価に抑え、ストレージの管理に掛かる手間も不要になるソリューションが出てきている。以降では、クラウド型アーカイブソリューションならではのメリットやオンプレミス製品の最新動向について紹介する。
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