もう「Webサイトが重い」とは言わせない、インフラを増強せずに高速配信する技術Webコンテンツのキャッシュ技術が鍵に

Webサービスの遅延がビジネスに与える影響は絶大だ。だが、将来のトラフィックを予測したインフラ設計は難しく、むやみにサーバやネットワークを増強しても投資の無駄だ。そこで有効なのがクラウド型CDNサービスだ。

2014年09月02日 10時00分 公開
[ITmedia]

 一般消費者向けのWebサービスにおいて、コンテンツのレスポンスは特に重要な要素である。どれほど購買意欲をそそるPRコンテンツを作成しても、Webページの読み込みが遅ければユーザーは見てくれない。どれほど面白いゲームアプリを開発しても、ダウンロードに多大な時間がかかるようならば遊んでもらえない。

 そして、Webサービスのレスポンス低下がビジネスに与える影響は非常に大きい。例えば、Amazon.comは、Webページの反応が0.1秒遅くなるだけで売り上げが1%ダウンすると述べている。Googleによれば、0.5秒遅くなるだけでアクセス数が20%ダウンするという。英アバディーン・グループは、Webページの表示が1秒遅くなるだけで、ページビューは11%、コンバージョンレートは7%、顧客満足度は16%ダウンするという調査結果を残している。Webのパフォーマンスが、ビジネスの成否を決めると言っても過言ではないのだ。

 もちろんWebサイトの管理者は、初めからトラフィック量を予測して、ピーク時にも耐え得るインフラを用意するものである。また、ローンチから時間が経過した後も、ビジネスが順調に成長していくことを見越して、増強計画を立てていることだろう。

 しかし、昨今のスマートデバイスの普及もあって、従来の予測ではインフラが追い付かないケースもあるようだ。また、増強のタイミングは計画通りであっても、さらに将来を見越して無尽蔵にサーバを増強し続けることは難しい。その上、サーバを増強すべきか、ネットワークを増強すべきかの判断は、困難を極める。場合によっては、映画の予告やゲームサービスのオープンなど、短期的なアクセス集中が予測されるWebサイトを構築するケースもあるだろう。たったいっときアクセスを集めるWebサイトに、巨額の設備投資を行うのは無駄が大き過ぎる。

 そこで新たなWebサービス増強施策として、「CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)」サービスが注目されている。本稿では、CDNサービスのメリットと、サービスの選定ポイントについて紹介する。


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