TechTargetジャパンは2014年8月、「ストレージの利用状況に関する読者調査」を実施した。調査結果からは企業のストレージ利用状況が明らかになった。
TechTargetジャパンは2014年8月、TechTargetジャパン会員を対象に「ストレージの利用状況に関する読者調査」を実施した。調査結果からは企業におけるストレージの活用状況が明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員のストレージ利用状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2014年8月4日〜9月2日
有効回答:128件
※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
企業で使っている現在のストレージ環境についての質問では、「バックアップ/リカバリ環境」の導入率が73.4%で最多だった(図1)。次いで挙がったのは「NAS」で61.0%。それぞれ中堅・中小企業でも導入可能であり、使い勝手が良いことから多く導入されているといえるだろう。また、今後の導入を予定しているストレージ環境としては、「リモートバックアップ環境」が18.0%で最も多かった。次いで「アーカイブ環境」(13.3%)となっており、既存のバックアップ/リカバリ環境をアップグレードしたり、より信頼性を高める意向が感じられた。
導入済みのストレージ製品の満足度については回答が分かれた。「満足している」と答えた回答者の割合が高かったのは「リモートバックアップ環境」で54.8%(図2)。「SAN」が53.3%で続いた。導入率が高いバックアップ/リカバリ環境や、NASの満足度はそれぞれ43.2%、45.5%であり、改善の余地があるといえる。一方、「不満がある」との回答の割合が高かったのは、NAS(24.2%)と「DAS」(24.0%)が多かった。
ストレージを導入する際に重視するポイントでは、「費用対効果」が56.0%で最多だった。2位は「導入コスト」で43.1%。4位には「運用管理コスト」(37.9%)が入り、ストレージ選定においてもコストが最重要な要素になっていることが分かる。その他では、「運用管理のしやすさ」(3位、41.4%)、「導入のしやすさ」(6位、33.6%)などがランクインしている。
今後に導入予定、または導入を検討しているストレージ関連の機能やサービスでは「ストレージ仮想化」と「データ重複排除技術」がそれぞれ38.2%で同率のトップだった。この2つの技術はストレージベンダーが技術開発を急いでいる分野。ストレージリソースの効率的な利用や、増え続けているデータ量への対応など、企業が抱えるストレージ環境に対する課題を解決する技術として注目されている。また、3位には「データ暗号化」が34.5%で入り、セキュリティ対策への回答者の意識の高さを印象づけた。
その他、回答者の詳細な属性や、ストレージ環境の課題、クラウドストレージやストレージ仮想化、オールフラッシュアレイの導入状況など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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