セキュリティ対策だけで、Webにまつわる問題が完全に解決できるわけではない。顧客体験に直結するパフォーマンス確保も重要な課題だ。双方を効率的かつ効果的に両立させる具体的な方法を示す。
Webは現在、ただ情報を発信するだけでなく、商品の売買やサービスを提供するプラットフォームとして活用されている。そのためのWebアプリケーションを新たに開発したり、改修したりする際にまず気になるのは、商品の絞り込み表示や検索、決済といった、そのサービスで必要となる機能やデザインを実現できているかどうかという点だ。特に、EコマースやゲームなどのWebサイトは、リリース時期の遅れが即座に売り上げに直結することも少なくない。機能を満たせることが分かれば、なるべく早期にリリースしたいと考える企業も多いだろう。
だがWebアプリケーションが満たすべき要件は、機能だけではない。アクセスしてきたユーザーが途中で離脱することのないよう快適なスピードでサービスを提供する「パフォーマンス」、預かった個人情報が流出することのないよう安全な作りにし、ユーザーに安心して使ってもらえるようにする「セキュリティ」といった要件もまた、重要なポイントだ。
こうした部分をおろそかにしたまま慌ててサービスを立ち上げ、後から問題が浮上してしまうと、ことはかえって面倒になる。情報流出事件の場合が最も顕著だが、問題が公になってから対処する場合のコストは、リリース前に問題を見つけ出して改修する場合と比べて大幅に膨らんでしまう上、企業の評判やブランドに影響する恐れもある。
機能とパフォーマンス、セキュリティという相反する要件を、どうすればバランスよく両立させることができるのだろうか。その具体策を紹介する。
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