グループ内で使用する1万5000台もの仮想PCの待機環境をAWSに構築したキリン。低コストかつ確実な方法で万が一に備える賢いやり方である。国内でも大規模なクライアント仮想化のクラウド事例といえる。
クラウドサービスの使い方はユーザー次第である。スマートに利用すればするほどユーザーのメリットは大きくなる。それを如実に物語るのがキリンの事例だ。
キリンは2014年春、グループ内で使われる1万5000台ものクライアントPCを完全に仮想化し、自前のデータセンターに集中させた。一元化の代償として迫られた災害対策において、自前のITリソースを一切使うことなく、クラウドサービスである「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)にスタンバイ環境の「仕掛け」を実装したのだ。
AWSが世界各地(リージョン)に展開するデータセンターとそのオンデマンド課金の仕組みを利用し、極めて低コストかつ確実な方法で万が一に備える賢いやり方である。
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