リコーがSharePointをAWSへ、ユーザーの使用感そのままに運用コストを削減5年後を見据えて設計、最小コストでスタート

世界各国にサポート網を広げるリコーのグローバルアカウントチームを支える情報共有基盤。そのリプレースプロジェクトにおいて移行先として選ばれたのはAWSだった。クラウド化を選択した理由とその効果を聞いた。

2015年03月04日 10時00分 公開
[ITmedia]

 複合機やデジタルカメラで身近なブランドであるリコー。ユーザーは世界各国に広がっており、営業・サポート体制もグローバル展開されている。取引先にもグローバル企業が増え、それぞれの国や地域に置かれる支店や現地法人が連携してソリューション提供に当たることも増えている。「例えば米国に本社を持つグローバル企業へのソリューション提供では、本社がある米国で契約が行われる。しかし契約の後に、実際のソリューション提供やサポートを提供するのは各国の担当者」(リコー ビジネスソリューションズ事業本部 木澤昭夫氏)。そして、こうした契約をスムーズに進めるためには、グローバルでの情報共有が欠かせない。

 リコーが活用してきた情報共有基盤は米国のデータセンターで運用され、グローバル企業への対応に携わる営業担当者や技術担当者など約3000人がアクセスする。近年その運用コストが課題視され、リプレースを機にクラウド化へと舵を切ることになった。移行先として選ばれたのは「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)だった。

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