“何となく”から脱却する、ハイブリッドクラウド時代の賢いITシステム運用法とは体系化された最適なシステム運用を実現

ハイブリッドクラウド時代の到来に備え、IT環境の見直しが迫られている。オンプレミスとクラウドの併用をはじめ、システム全体を効率良く運用管理することでビジネス変化に対応できる迅速性と拡張性を確保できる。

2015年03月02日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 クラウドコンピューティングは、ITの柔軟性や拡張性、堅牢性を大幅に向上させると同時に、運用の負荷を減らし、コストを抑えるものとして、さまざまなメリットが語られている。しかし企業のIT担当者にとっては、良いことばかりではない。

 経営者やユーザー部門はクラウドのメリットを十分に理解している。そして、クラウドがスピーディにITを改革し、ビジネスへ大きな貢献ができるものとやや過大に期待している。しかしながら、クラウドとオンプレミスでは、運用の設計と手法に大きな違いがある。そうした異なるシステムが混在することにより、運用作業は複雑化・煩雑化し、余計な手間とコストが発生する。さらに、無理な運用を強いられた結果、徐々にITサービスの品質は低下し、いずれは破綻する恐れもある。

 では、ハイブリッドクラウドのメリットを最大限に活用しつつも、システム全体として効率良く運用管理するためにはどうすればいいのだろうか。多くの企業では、“何となく”の運用となっているのではないだろうか。現状の運用体制のどこに問題があるのかすら分からない状況で、ITシステムに対して漠然とした不安を抱えているのだ。

 本稿では、ITサービスマネジメントの観点から、最前線に立つキーパーソンにその課題と解決策について聞いた。


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