リコーが挑むビッグデータ活用―――なぜ、数百万台の複合機の分析基盤にプライベートクラウドを選んだのか?性能と拡張性で製品を選択

世界中の複合機に蓄積された大量データを分析することで顧客に対するサービス品質を向上させる――リコーが実現したこのビッグデータ分析基盤を構成するクラウド基盤を紹介する。

2015年03月30日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 リコー/リコーグループは、複合機やプリンタなどを中心としたオフィス向けのイメージング、プリンティング、ネットワークシステムなどの製品開発・生産、販売・サービスを中心に、半導体・光学機器などの産業向け製品やデジタルカメラなども提供するメーカーである。グローバルでの販売・サービスネットワークも確立しており、世界約200カ国で事業を展開する日本を代表する企業の1つだ。

 同社では主力製品である複合機のサービスを強化し、顧客満足度を向上させるため、機器の稼働状況をリポートする「@Remote」サービスを提供している。これは、プリント枚数やトナー残量、印刷設定などの情報を収集し、ユーザーの管理者に報告するシステムである。@Remoteには、世界100以上の国・地域に設置されている機器の約6割──数百万台ぶんの情報が時系列で集められている。

 リコーが計画したのは@Remoteに蓄積されたビッグデータを解析することで、機器の障害を未然に検知したり、品質を予測したりする仕組みだ。その実現を強力に支援した情報システムを紹介しよう。


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