クラウド利用によるIT環境の新たなサイロ化を防ぐにはIT部門に求められるサービスブローカーへの変革

クラウドの普及で、業務部門が気軽に外部サービスを調達できる時代となった。一方、IT部門ではITガバナンスに問題を抱える。クラウド利用が前提の企業IT環境における運用管理の理想像とは?

2015年03月19日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 企業のIT環境におけるクラウド導入が本格化し、オンプレミスの業務システムと組み合わせたハイブリッドクラウドが注目されている。一方、ビジネススピードが加速する中、各部門が勝手に外部のクラウドサービスを利用する「シャドーIT」も増加しつつある。

 IT部門が関知しないクラウドの利用は、企業全体としてのIT活用にさまざまな面で支障が出る。クラウドサービスの多くはIT部門が直接管理できないため、ITガバナンスやセキュリティの面で大きな問題を抱えることになる。また、クラウドサービスを利用するとコストや柔軟性、機能面などでメリットはあるが、最新情報に追従できなかったりして結果的に企業全体のビジネス価値を下げることもある。クラウド利用によって企業のIT環境がサイロ化することで、その運用負荷やコストの増大なども招いてしまうのだ。

 自社のIT環境を全体最適の視点で見られるのはIT部門しかいない。クラウド利用が企業IT環境の前提となった今日、どうすれば導入メリットを享受しながらそうした問題を解決できるのだろうか? 本稿では、これからのIT部門に求められる役割と、クラウド利用による企業ITのサイロ化を解決するためのベストプラクティスを探る。


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