中堅・中小企業がクラウドを活用するためのコツとは?「クラウドのお手軽利用」に潜む落とし穴

物理サーバの導入を伴わないクラウドのメリットは極めて大きい。だが、その利用に際して注意すべき点は少なくない。クラウド活用を最大限にするための導入法とは?

2015年03月26日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 中堅・中小企業のクラウド利用が本格的に盛り上がってきた。社内にサーバを設置して運用してきたファイルサーバやメールサーバなどのIT環境をクラウドに移行するケースが増えている。

 その理由は明らかだ。クラウドであれば自社へのサーバ導入を伴うことなく、クラウド事業者にサービス料を支払うことで各種サーバの利用環境を整備できる。IT予算が潤沢でない中堅・中小企業にとって、システム整備の初期投資を削減できるメリットは大きい。また、サーバを持たないことから煩雑な運用管理の手間も一掃でき、サーバ増設時の拡張性も確保できる。これらを背景に、ことクラウドに関しては経営層がその採用を主導することも多い。

 しかし、クラウドを利用すれば全てがうまくいくのだろうか。クラウドの利用に当たっては、考慮すべき落とし穴が存在するのだ。万が一、誤った判断をした場合、本来得られるはずのメリットが受けられない可能性もある。本稿では、こうした落とし穴を具体的に紹介するとともに特に中堅・中小企業に向けたクラウドの効果的な利用方法を解説する。

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