「バックアップは面倒」という固定概念を振り払え作業の効率化を実現するカギはIT管理者の意識改革

運用の煩雑さからIT担当者を長年にわたって悩ませてきたバックアップ。バックアップツールが進化し続ける中で、なぜ状況は変わらないのか。課題解決に向けて求められているのは何か。

2015年04月20日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 IT管理者が業務で抱えるストレスの代表格が、システムのバックアップ/リカバリ環境に関するものである。TechTargetジャパンが2015年2〜3月に会員読者を対象に実施した「バックアップ/リカバリ」読者調査でも、既存のバックアップ/リカバリ環境に満足していない理由として、次のような作業の煩雑さに起因する回答が数多く挙げられた。

  • バックアップ処理に時間がかかる
  • リストア処理に時間がかかる
  • 運用・保守における人的負担やコストが大きい
  • ネットワーク/サーバに負荷がかかる

 そこから浮かび上がるのは、万一の事態に備えるためにいわば労働集約的な作業を強いられているIT管理者の姿である。

 これらの課題は以前から指摘されてきたものであり、バックアップ環境の改善の機会は何度もあったはずだ。それにもかかわらず、なぜバックアップ環境は改善できないのか。本稿ではその理由とともに現状を打開するための“策”を探る。

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