大企業にとって膨大なバックアップデータの運用は大きな課題。特に今日は物理と仮想の混合した複雑な環境を管理しなければならないため、負担はより大きくなりがちだ。この運用負荷はどうしたら削減できるのか?
TechTargetジャパン会員を対象に実施した「バックアップ・リカバリ環境に関する読者調査」(2015年2月9日〜3月8日)によると、企業の57.1%が仮想化環境と物理環境の両方を対象としたバックアップ・リカバリ体制を構築している。この傾向は大企業ほど顕著といえる。調査の回答者の中から企業規模を「1000人以上」とした人(34.8%)だけに絞り込んで再集計したところ、仮想環境と物理環境の混在比率は実に75.0%まで上昇するのだ。
さらに、大企業の課題を掘り下げていくと、「バックアップに時間がかかる」(39.5%)の他に「複数OSが混在するため、設定や運用が複雑になっている」(36.0%)、「物理/仮想化環境で個別に管理しなければならない」(29.1%)といった回答も目立つ。
企業の規模が大きくなればなるほどサーバの数は増え、環境が複雑になるのは言うまでもない。さらに、仮想化基盤への統合が進む一方で、データベースなど堅牢性を重視するシステムは依然として物理サーバを基本に運用しているケースも多く、仮想環境と物理環境がバラバラに運用されることも避けられない。そして、バックアップ運用もますます複雑になっていく。どう解決していけばいいのか。
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