長年使ってきた「IBM Notes」環境を最新のシステムに移行したいと考える企業が増えている。しかし、メールやワークフローとして日々使われるNotesの移行は一筋縄ではいかない。ベストな解決策を探る。
グループウェア製品のベンダーなどが、サポート切れなどに伴う「IBM Notesマイグレーション」を熱心に売り込んでいたのは、少し前のこと。しかし、その際に全ての企業がNotesからの脱却を果たしたかというと、必ずしもそうではない。Notesを好きで使い続けている企業はもちろんのこと、さまざまな理由から“やむなく”使い続けざるを得ないという企業も少なくないのだ。
Notesを丸ごと移行させる受け皿としては、メールやスケジューラ、ポータルなどの機能を備えたグループウェアが有力候補とされてきたが、問題はやはり「Notesアプリ(Notes DB)」の処遇だ。業務に必要な情報共有のシステムや、社内のワークフローをNotesで実現しているケースも少なくない。それらをどう移し替えるかは移行の際の大きな課題となる。実際、「移行先の製品でもアプリ開発は可能だが、思った以上に手間やコストが掛かる」「独自アプリの作成ができず標準機能での対応となるので、それに業務を合わせなければならない」といった理由から、結局、全てのNotesアプリの移行は困難で、一部を残さなければならず全面移行には至らなかったという企業も多い。
Notesの適切な移行先は、グループウェア製品同士の比較をしていただけで見つけるのは難しい。最優先で探すべきなのは、Notesアプリとワークフローを移行できるソフトである。なぜなら、Notesが担ってきた役割のうちメールやスケジューラに関しては、「Google Apps」などのシンプルで安価なクラウドに任せるという手があるからだ。
Notesアプリとワークフローを一度に置き換えることができ、しかも専門知識やスキルが一切不要で、運用の負担を大幅に軽減できる――。そんなソフトがあるとしたら、まさしく渡りに舟ではないだろうか。
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