三井住友海上あいおい生命保険では、保険契約に関するシステム基盤を全面更改し、2015年1月から本稼働を開始している。切り替え作業に要した時間はわずか2日足らず。「全く不安がなかった」と信頼を寄せる技術とは。
2013年度末で259万3000件の保有契約件数、21兆1050億円の保有契約高(注)を有する三井住友海上あいおい生命保険は、業界トップ水準の品質と飛躍的な成長の実現を目指し、中期経営計画「Next Challenge 2017」を推進している。今後も、契約件数は右肩上がりに増え続けるため、2020年度には2013年度時点の約2倍になっても耐え得るインフラ基盤が求められる。
注:保有契約件数、保有契約高ともに、個人保険と個人年金保険の合計
その一方で、大きな課題となっていたのが、契約者情報管理システム基盤の老朽化であった。保有契約件数の倍増に伴い、2020年度にはトランザクション数も3倍へと増大することが予測されるが、従来のシステム基盤ではこの業務処理量に対応するのは難しいのが実情だった。また、安定性や耐障害性にも課題を抱えており、論理障害および物理障害に対応できる高可用性のシステム基盤が求められていた。
そこで、同社の保険システム構築・運用を担うMS&ADシステムズでは、これらの課題を解決するべく、契約者情報管理システム基盤の全面更改を決断。柔軟性、拡張性、可用性を備えた最新のクラウド基盤を構築した。OSの変更も含めた大規模なシステム移行を短期間かつスムーズに実現し、2015年1月から本稼働を開始している。
保険契約に関する業務の中心を担う基幹システムの刷新であるにもかかわらず、システム構築と移行作業について、「全く不安がなかった」とその信頼性を高く評価している。本稿では、三井住友海上あいおい生命保険におけるシステム移行のポイントとそのメリットについて紹介する。
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