TechTargetジャパン会員を対象に、「スマートデバイスの業務利用に関する読者調査」を実施した。本リポートでは、その概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2015年4〜5月、TechTargetジャパン会員を対象に「スマートデバイスの業務利用に関する読者調査」を実施した。調査結果からは、企業におけるモバイ普及が大きく進展している現状が明らかになった。そうした中、業務変革に向けた新たな用途への期待が見られる一方で、セキュリティをはじめとする幾つかの課題も浮き彫りになっている。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員の企業における、スマートデバイスの導入・検討状況、業務利用の状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2015年4月6日〜5月6日
総回答数:424件
※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
まず企業におけるスマートデバイスの業務利用状況について聞いたところ、「全社的に利用しているという回答」は15.3%だったが、「一部の職種、役職のみ利用している」という回答は53.1%を占め、合わせると7割近くの企業でスマートデバイスの導入が進んでいることが明らかになった。また、「現在は利用していないが検討している」との回答も13.9%で、この市場のさらなる成長の可能性がうかがえる。
「全社的に利用している」「一部の職種、役職のみ利用している」と回答した人に導入済みの機種を選択してもらったところ、「iPad」が68.7%で首位。また、「iPhone」(58.5%)がそれに続きiOSの強さが際立った。「Androidスマートフォン」(42.3%)、「Androidタブレット」(23.6)と続く。「Windowsタブレット」は17.3%だった。
一方、今後導入したいスマートデバイスについては、「Windowsタブレット」(39.3%)と「iPad」(38.6%)が拮抗。「Surface」シリーズの売り上げが好調と伝えられるが、「Microsoft Office」をはじめ企業で長く使われてきたアプリケーションとの親和性の高さが評価されたとみられる。
スマートデバイスの用途についても聞いた。「メール」(81.3%)が最も多く、「スケジュール管理」(61.6%)、「Web検索」(43.7%)と続く。総じて現在クライアントPCで行っているタスクをスマートデバイスに移行した用途が中心で、「今後利用したい用途」においても「スケジュール管理」(54.4%)と「メール」(53.4%)が多数を占める。ただし、3位以下では「プレゼン資料やカタログ、デモなどのビューワー」(41.9%)、「営業支援、顧客管理システム(SFA,CRMなど)」(27.8%)など、これまでと異なる使い方が挙げられている。「スマートデバイス導入で期待すること」の質問でも「社内の業務処理の改善・迅速化」(51.1%)、「社内コミュニケーション・情報共有の向上」(42.6%)といった回答が多く、業務変革につながる活用方法への意欲がうかがえる。
その他、回答者の詳細な属性やBYODの現状、利用など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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