レスポンスがわずかに遅れただけで、ユーザーは不満を示す。パフォーマンス管理によって自社サービスの改善を実現している「ぐるなび」の取り組みを紹介しよう。
レスポンスが1秒遅れるだけで、ユーザーがWebサイトを去ってしまう――。高速なインターネット環境が当たり前となった今、Webサービスに対するユーザーからの要求も非常に高くなってきている。こうした中、Webサービス独特のユーザー行動に着目し、さらなるサービスの改善に取り組む企業も増えつつある。
飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を運営している、ぐるなびもその1社だ。ユニークユーザーが5200万人で、月間11億ページビューのぐるなびWebサイトでは、1日に約1万5000店の店舗ページが最新情報に更新されている。また、同社は旅情報サイト「ぐるたび」や秘書のためのサポートサイト「こちら秘書室」など、さまざまなWebサービスを展開しており、各サービスの内容および機能の強化・拡充に力を注いでいる。
一方、Webサービスの急速な拡張に伴い、データ量が肥大化するとともにシステム基盤が複雑化している。パフォーマンス障害発生時の原因調査が難しくなり、レスポンス低下の長期化、さらにはユーザー満足度の低下を招くことが懸念されていた。これらの課題を解決するべく、取り組んだ同社の担当者に話を聞いた。
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